
関節リウマチは、なぜ女性に多いのか?
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●女性ホルモンの影響で、自己免疫反応が高まる
●妊娠・出産の機能も、免疫系に影響する
●女性は男性より免疫力が強く、複雑
女性ホルモンが影響する
関節リウマチの患者さんの男女比は、男性1に対して女性が4で、比較的女性に多い病気といえます。
これは関節リウマチだけのことではなく、自己免疫関係の病気は全体的に女性の患者さんのほうが多い傾向があります。なぜ、女性に多くなるのかは、はっきりとはしていないのですが、ひとつ考えられるのが、女性ホルモンとの関わりです
女性ホルモンが直接、病気をひき起こす原因になることは考えられませが、女性ホルモンは、自己抗体の働きや、免疫反応を促すサイトカインなどの物質を活性化させやすいと考えられています。
女性ホルモンのうち、卵胞ホルモン(エストロゲン)と乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)に、こういった働きがあるとされています。
実際、関節リウマチは、特に月経のある年代で発症しやすい病気です。エストロゲンは、閉経すると分泌されなくなるので、関連性が考えられます。
また、関節リウマチの女性が出産して、産後に授乳をつづけていると、症状が悪化するケースはよくあります。これにも、プロラクチンの影響が考えられています。
自己免疫の病気は女性に多い
膠原病グループ
関節リウマチ |
(患者の男女比)1:4
|
|---|---|
(患者の男女比)1:9
| |
(患者の男女比)1:7
| |
(患者の男女比)1:9
| |
(患者の男女比)1:14
|
その他
バセドウ病 |
(患者の男女比)1:4
|
|---|---|
橋本病 |
(患者の男女比)1:17
|
妊娠・出産・機能が免疫の働きを複雑にする
もうひとつ、女性がもつ妊娠・出産の機能も、自己免疫反応とかかわりがあると考えられます。たとえば、妊娠中は免疫の働きが抑えられます。男性の精子やの細胞は、女性にとっては一種の異物となるので、これを非自己として排除しないように、免疫系があまり働かないようにします。一方、出産後には、この免疫抑制は解除されますが、それが急激に行われると、反動で免疫の働きが一気に高まってしまうことがあります。
このようなときは、自己免疫反応も過剰になりやすいのです。女性の免疫システムは、このように、男性よりも複雑でデリケートな対応をするため、自己免疫の病気を起こしやすいのだと考えられます。
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