リウマチ初期症状

関節以外の全身症状について

ポイント

●関節リウマチは、結合組織や血管にも炎症が起こる全身病
●眼、皮膚、肺など、さまざまな臓器に症状が出る
●骨粗しょう症や貧血は、高頻度で起こる

関節リウマチでは、全身の結合組織(細胞と細胞の間にある組織)や、そこを走っている血管も炎症の場となります。そのため、関節だけではなく、ほかの臓器にも症状があらわれていないか、全身をみていく必要があります。関節リウマチで起こりやすい、関節外症状を紹介していきます。

「リウマチ結節」について

リウマトイド結節関節リウマチの患者さんには、ひじの外側などにかたいコブのようなものができることがあります。
関節の近くにできると、骨や軟骨とかんちがいすることがありますが、これはコブ状のしこりで、比較的よくみられる関節外症状です。リウマトイド結節ともいいます。
後頭部、ひじやひざの外側(伸側)、かかと、アキレス腱、坐骨結節部(腎部)など、骨が出っぱっていてものにあたりやすい部分の皮下にできます。いずれの場合も、感染を起
こさない限り、痛みはありません。リウマチ結節は関節リウマチ特有の症状で、これができていると、ほかの病気と区別する目印になります。
関節リウマチの活動性と関係があるとされていて、リウマトイド因子の値が高い患者さんに多くみられます。炎症が激しくなると大きくかたくなり、炎症が治まり症状が落ち着くと小さくやわらかくなります。
なお結節は、体表だけでなく肺や心筋にあらわれる場合があり、重い症状をひき起こすこともあります。

「間質性肺炎」について

間質性肺炎間質性肺炎は、関節リウマチにはよくみられ、昔からよく知られている合併症です。肺には、肺胞という袋状の組織がびっしり詰まっていて、酸素と二酸化炭素のガス交換を行っています。
この肺胞と肺胞の間を埋め、肺胞の骨格的な部分を形成するのが「間質」です。この間質に炎症が起こり、しだいに線維化(細胞や原形質が分化し糸状になった繊維成分が増える)していくのが間質性肺炎です。
線推化が進むと、肺は弾力を失ってかたくなり、肺胞の容積が減って呼吸の効率が悪くなります。
そのため、息切れや呼吸困難を起こします。関節リウマチに合併する間質性肺炎は、重症化するケースは少ないのですが、発症の頻度は高いため、患者さんは定期的に胸部X線検査を受けることをすすめられます。

「リウマトイド血管炎」について

リウマトイド血管炎血管炎とは、血管の壁に炎症が起こるもので、関節リウマチにともなってあらわれる血管炎は、リウマトイド血管炎と呼ばれます。
血管炎が起こると、血管が破れて出血します。また、血流が悪くなり周囲の組織に酸素や栄養が十分に届かなくなるため、組織障害や壊死になることもあります。
主な症状をみてみましょう。まず皮膚の病変があります。つめの周囲にみられる「点状出血」は、指の血管内膜の炎症によるもので、通常は無症状です。自然に消失することも多く、予後は良好です。小さな静脈の血管炎では、「皮疹や発疹」「紫斑」などが起こります。
一方、中小の動脈での血管炎では、「皮膚の潰瘍」や「手足の指の壊痕」などが起こります。皮膚潰瘍は、主に下腿にでき、皮膚に穴があきます。
また指の壊痕は指先にできることが多く、最終的には黒変(壊死)します。心臓、肺、腸、腎臓、膵臓、章丸、リンパ腺などの臓器に、「動脈炎」が起こることもあります。なかでも心臓の血管の炎症は、生命にかかわる重大な合併症(心筋梗塞)を起こすことがあり、注意が必要です。
また、末梢神経を養っている血管に炎症が起こり、「しびれ」や「感覚マヒ」があらわれると、お風呂に入っても温度を感じなかったり、はいているスリッパが自然に脱げてしまう、といったことが起こります。
血管炎が特に重症なタイプは、「悪性関節リウマチ」と診断されます。関節リウマチは特定疾患ではないのですが、悪性関節リウマチに限り特定疾患に指定されていて、医療費の補助が受けられます。

「上強膜炎・強膜炎」について

上強膜炎写真関節リウマチになると、眼の病変があらわれやすく、特によく上強膜炎と強膜炎が起こります。
眼球は何層もの膜におおわれています。いちばん外側にあるのが結膜で、そのすぐ下にある上強膜は血管が通り、白目の部分をおおっています。さらにその下には、かたい強膜」があります。
この2種類の強膜に炎症が起こってあらわれるのが、上強膜炎と強膜炎です。強膜に炎症が起こると、毛細血管が広がり白日が充血したり、限痛があります。上強膜炎は、強膜の浅い部分の炎症のため症状は軽く、強膜はより深い部分にあるため、炎症が起こると症状も強くなります。
治療をせずに放置すると、眼球に穴があいたり視力が低下しますので、眼科医の診療が必要です。治療をして充血が治っても、強膜の病変部分が萎縮し、白目が薄くなるため、下のブドウ膜がすけて黒く見えることがあります。

「骨粗鬆症」や「貧血」について

骨粗しょう症関節リウマチでは、「骨租鬆症」を起こす患者さんがよくみられます。いくつかの原因が考えられていますが、ひとつは骨代謝とのかかわりです。
骨量の減少は、主に骨の吸収と形成のバランスがくずれたときに起こります。関節リウマチでは炎症性サイトカインの作用で、骨の吸収ばかりが高まっていて、骨代謝のバランスが悪くなっています。
特に、はれて痛い関節の近くの骨の骨量が低下するという特徴があります。炎症によって破骨細胞が活発に働き、骨量が減ってしまうのです。また、治療のために服用するステロイド薬の影響も考えられます。このように関節リウマチには、骨租しょう症になりやすい悪条件がそろっているといえます。「貧血」もまた、関節リウマチではよく起こります。
炎症が長びいて炎症性サイトカインが大量に放出されると、その過剰な作用で、鉄の利用が妨げられます。鉄は、赤血球中のヘモグロビンの原料になりますが、赤血球にうまく入らなくなってしまうのです。体じゅうに酸素を運ぶヘモグロビンが不足するため、息切れなどが起こりやすくなります。

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